高野山 普賢院(ふげんいん)

後光の如く 内から発する光で照らされた 日本の建築美

大治年間(1126~31)に開院された「普賢院」は、ネパールのアクセソワール寺院から請来した仏舎利(真骨)が安置され、仏様に会える寺院として親しまれています。

また、重要文化財の四脚門をはじめとする歴史的価値の高い建造物も有名で、国内外から訪れる幅広い層の旅行客を招き入れる宿坊設備も充実しています。

【ポイント】
・光によって「気付き→拡散→集客→継続」の流れを生み、歴史・文化的建築遺産を後世へ残す足がかりとする。
・自然光では見え辛い、垂木飾りや木鼻、無数の龍鼻と釣鐘などの建築美の見せ方を熟慮する。
・従来の照明手法である〝 外照 〟ではなく〝 内照 〟による陰影表現を試みる。これは弘法大師の教えである立体曼荼羅から紐解き、大日如来が発する後光にも似た、内から発する光を灯すことで、高野山に相応しい〝あかりづくり〟の指針となるメインキーワードでもある。
・光学アクセサリーを活用して、器具の存在を可能な限り消し、光だけで建築美を浮き立たせる。
・ケルビンチューニングを用い、日本ならではの、季節を感じさせる、微かな光の変化を取り入れる。
・全体的に、優しく包み込まれる様な印象の中にも、明瞭で繊細な陰影をつくる。
・歴史的価値ある建造物への施工、安全、耐久性への配慮(釘や螺子を使わず設置・配線する等)
・高野山の歴史に恥じぬ様、使命感と責任感もって、アフタフォローも含めた対応を継続する。

【年間演出プログラム内容】
春は桜、夏は百日紅、秋は紅葉、冬は雪景色の色に合わせ、季節と時間毎に変化するよう年間を通じて自動再生されます。
手動で好みのシーンをワンタッチで再生する事もできます。

使用製品
Lumenbeam Small – DWW – 10° ×2台
Lumenbeam Medium – DWW – 40°×8台
Lumenbeam Medium- DWW – 20°×7台
Lumenbeam Medium- DWW – 10°×4台
Lumenbeam Medium- DWW – 6°×6台
Lumenbeam Medium- DWH – 6°×8台
Lumenbeam Medium- DWW – 20°×4台
Lumenbeam Large – DWH – 40° ×2台
アクセサリー:スヌート、スヌートワイド、スプレッドレンズ、スパイク
その他:iPlayer 3、タイマー、小型LEDスポットライト、提灯用LED球、DMXスプリッター、他

詳細情報

ジャンル /
場所和歌山県伊都郡高野町大字高野山
クライアント-
設計-
照明デザインアーキテイメント(実施時:Lumenjapan)
撮影Lumenjapan