福島12市町村 学生アート制作プロジェクト

プロジェクトの背景
福島高等専門学校主催の夜間イベント「つなぐつなげるライトアップ」が2024(令和6)年2月8日から10日までの3日間、福島県大熊町大川原地区で行われた。
経済産業省による12市町村学生アートプロジェクトにおいて採択され、交流人口拡大や帰町のきっかけ作りを目的に大熊町役場前広場や大山祇神社をライトアップ。
当該プロジェクトにおいては映画制作や芸術作品の制作・展示が多い中、復興知事業※の一環としてライトアップを活用したアートという斬新な企画が注目を浴びた。
ライトアップに適した場所として町役場前広場と大山祇神社が選定され、それぞれのテーマも“再生を意識したカラフルで鮮やかなイメージ”と“神社仏閣としての神秘的で厳かな雰囲気”として、このテーマに応じた照明演出が決定された。
広場には「eホタル」を活用し、梨の花をイメージした華やかで動きのある光の演出がなされた。
神社では鳥居や参道と本殿を取り囲む幽玄な大木を厳かにライトアップすることで、これまでそこに無かった神秘的な夜間景観を創り出した。

※復興知事業
大学等が有する「知(復興知)」を、浜通り地域等において集積・活用するため、各大学と浜通り地域等の市町村との間で協定を集結し、「人材育成」を実施する事業。

ソリューション
 企画・提案 / 設計 / 開発・テスト
 販売・施工 / システム構築 

担当役務
照明設計支援、システム構築、演出プログラム作成、施工

使用製品
照明器具: カラーキネティクス・ジャパン ColorBlast、eホタル
照明制御装置:カラーキネティクス・ジャパン iPlayer 3

キーワード
 地方創世 / 省エネ / 光環境 / 価値向上
 防災/防犯 / 調光制御

プロジェクトの成果
・行政企画としての学生アートにおける採択として、照明を活用することで十分に企画意図に資することが示された。
・クレメンテック社との共同事前学習として、学生に対して複数回の照明基礎講座を実施することで照明に関する理解度の向上が図れ、プロジェクトに参加した学生のほかイベントを見た学生の照明に対する興味度合いも向上。
・日常のシーンとは異なるライトアップ演出により大熊町の交流人口拡大や帰町に対する一助となった。
・太陽光パネル搭載の照明器具 eホタルを採用することで最小限の電力供給により、動きのある梨の花のイメージを効果的に演出することができた。それぞれのeホタルには給電線、制御線の敷設が不要なため今回のような短期イベントにおいても設置・撤収の手間を最小化することができた。

プロジェクト協力組織
株式会社アイシーエレクトロニクス
福島工業高等専門学校
株式会社クレメンテック

詳細情報

ジャンル //
場所福島県双葉郡大熊町
クライアント経済産業省
設計-
照明デザイン-
撮影アーキテイメント株式会社