■ プロジェクトの背景
大阪城天守閣において1995年から1997年にかけて実施された「平成の大改修」では、建造物の老朽化に対処する改修工事や耐震性の向上、バリアフリーの実現とあわせてライトアップをリニューアルすることとなり、 世界的な照明デザイナーである石井幹子氏によりライトアップがデザインされました。
2022年度の照明LED化も同氏のデザイン監修のもとで実施され、SDGsを意識した電力消費量の低減や運用コストの低減を目的として、LED化およびクラウド活用によるIoT照明の導入が企画されました。
あわせて、公園を利用する市民の方々や観光で訪れた方々にもやさしい光環境をめざし、大阪城天守閣という歴史的建造物の格調の高さを最大限に尊重した同氏の照明デザインを変えることなくLED化することが求められました。
また、適切なイニシャルコスト、ランニングコストを意識した中長期視点でのLED化計画に基づいて実施されました。
■ ソリューション
企画・提案 / 設計 / 開発・テスト
販売・施工 / システム構築 / 保守・運用
照明器具: Lumenpulse
照明制御装置: Pharos
役務: 照明設計、システム構築、演出プログラム作成、施工、保守・運用
■ 成果
省エネ / 光環境 / 価値向上 /
ナイトナイムエコノミー / 調光制御 / クラウド・IoT
● LED化により年間消費電力量を約85%削減し、あわせて二酸化炭素排出量を年間約41トン削減。既設の電源線・制御線や照明器具保護ケージを利活用した省コスト設計。
● LED照明による最適な照明計画を実現することで光害を抑制(ムダな光の抑制は電力量低減にも寄与)。
● フルカラーLED照明の導入により、従来より簡便にカラーライトアップが可能になったことによる天守閣および周辺環境のバリューアップを実現し、ナイトタイムエコノミーにも貢献。
● 調光・調色制御により演出目的・用途にあったライトアップを実現(例:アウェアネスカラー) 。
● クラウド/IoT活用によりリモート管理を実現。システムの二重化などを実装し、タイムリーで効率的かつダウンタイムを最小化するライトアップ運用が可能に。
<映像についての注意>
本映像におけるドローン撮影に関しましては、全ての関係各所と調整をした上で特別な許可を得てプロのパイロットが十分な安全対策のもと実施しております。(国土交通省飛行許可・承認済み、土地所有・管理企業及び団体、管轄警察署など。) 当該空域において無許可のドローン飛行は固く禁止されております。ご注意ください。